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Eighty eight 結成当初、150万の活動資金が一瞬にして底をついた。

CD制作、写真撮影、全国ツアー、ライブ、イベント。

何をするにもお金が必要だった。

 

レコーディングに数十万

ジャケット、ポスターの撮影に何万

CDのデザイン、プレスに数十万

全国遠征費に数十万

グッズ制作費に数万

 

150万なんて本当に一瞬。一瞬にしてなくなる。

 

私たちは途方にくれた。

お金がもっとあれば、もっと好きなことができるのに。

もっとやりたいように活動できるのに。そんな風に感じていたこともあった。

 

 

だけど5年目にして身を以て痛感していることがある。

それは「お金が必要」だったわけではなく

「お金に逃げる」選択をしていたということ。

 

お金をかけるのは簡単だ。

だけど活動の中で数百万くらいのお金をかけてできることなんて本当にしれている。

お金をかけようと思えばいくらでもかけられるし「お金をかけた」という実態のないものをどこか心の拠り所にしてしまう。

 

「いい機材を買ったから、いい録音ができる。」

「高い楽器を使ったから、素敵な音が出る。」

 

というのは幻想だ。

お金をかけただけでは、いい作品はできない。

たった100万円ほどのお金に逃げたとしても、何も残せないということを深く実感した。

 

 

Eighty eight はそれぞれ音楽活動のもうひとつの柱として「音楽教育」に携わってきた。

 

幼児音楽教育と、ギター教室。

二人合わせて、のべ数百人の生徒と向き合ってきたことになる。

とりわけ近年、小さな子どもたちとの出会いが多く、彼らのまっすぐな気持ちから逆に学ぶことがどれほどあるかわからない。

 

小学校でのEighty eight LIVE 公演、教壇での夢授業をしたときにも深く感じた。

 

それは「音楽」には、彼らの心にまっすぐ届くパワーがあるということだ。

 

心に届くと、目の色が変わる。

目の色が変わると表情が変わる。

表情が変わると行動が変わる。

 

子どもはそのスピードがとても早い。

しがらみが少ない分、感情で行動できる。

 

だけどその分、行動できる選択肢が少ない。

 

たとえば

 

「ギターかっこいい!すごい!」と思ってもどうやればギターを弾けるようになるかわからない。

「あの楽器ってなんだろう!?」と思ってもどうやって調べていいかわからない。

「なんていう曲だろ!?どういうジャンルなんだろう」と思っても誰に何を聞いていいかわからない。

「弾きたい!」と思っても楽器がない。

 

聞きたければyoutube、調べたければGoogle。

答えは手元に用意されている時代。

 

とはいえ、そこまで突き詰めて行動できる子どもには大人のサポートが必要だ。

なぜならそこは「お金」を有意義に使えばいくらでもステップアップできるから。

 

 

気持ちが動いたとき、そっと手を差し伸べ、ポンと背中を押すことができるのは「大人」だ。

「こんなこともできるよ」「こんな選択もあるよ」「こうすればもっとスムーズだよ」

と提案できるのは先を生きてきた大人の特権だ。

 

 

そんなことはわかっているつもりだった。

けどわかっていなかった。

 

 

知らない間に大人になって、ステージにたち、先生とまで呼ばれる自分たちになってしまったのに。

 

お金に逃げていた自分たちが恥ずかしく思えた。

夢中になることがなんとなくダサく思えてた自分の小ささを知った。

 

 

そう。

子ども達はいつも教えてくれていた。

「本当に大切にすべきこと」を。

 

 

 

今。Eighty eight資金ではなく、いわばプライベートなお金「100万円」をどう使えば最善か・・・ということを考えている。

きっと、ライブやCDの制作費・・・

今までと同じように続けるとまた「逃げるため」の行方不明のお金になるに違いない。

だったら。

夢ある子ども達の背中をポンと押すことに使うほうが、どれだけ意味のあることだろう。

 

たったふたりの私たちに大それたことができるとは思っていない。

 

ギターの素晴らしさピアノの楽しさを広めたいとか

ギターやピアノの好きな子を応援したいとか

そんな大げさなことじゃない。

 

「子ども」に小さな一歩を踏み出してもらうために

「大人」だからできる小さな一歩はなんだろうと考えた。

 

そのひとつとして

ギターを弾いてみたい子どもたちに

キッズギターをプレゼントすることにした。

 

 

 

 

振り返ると私たちは、心が動いたその時、自然と周りの大人に背中を押されて生きてきた。

 

幼稚園の頃、TVで見たアイドルに心躍ったその瞬間

目の前にピアノがあった。

 

高校生の頃、心打たれた音楽に出会えた瞬間

ギターを手にすることができた。

 

 

「弾いてみたい」と思った瞬間が一番夢中になれるときだ。

 

 

 

過去、たくさんの小さな子ども達、生徒たちと向き合ってきた私たちだからこそ身を以て言える。

 

「夢中になれば、誰だって走れる」

「好きこそものの上手なれ」

 

『88 にじいろプロジェクト』そのひとつとして子ども達の背中を押せたら幸せに思う。

 

「音楽って楽しそう!」「楽器弾いてみたい」「ギターかっこいいな」

そんな小さな小さな子どもの心にともった灯火を

大人の都合で消してしまわないでほしい。

 

Eighty eight にできることのひとつとして

100万円を使って、ギターを無料で届ける。

 

まず大人になった私たちが行動することにする。

★ 応募条件・方法 ★

 

・Eighty eight の facebookページ から「ギタープレゼント希望」とメッセージを送信ください

・お子さんの年齢、性別をお知らせください。

・7月の募集は7月31日までとさせていただきます

当選の方にはこちらからご連絡させていただきます。

ギター経験、音楽経験は全く必要ありません。

音楽が好き、なんとなく興味がありそう、アイドルが好き!校歌がすき!アニメがすき!など、なにか応募のきっかけがあれば教えていただけると嬉しいです。

※ 可能な限り Eighty eight から 手渡しでお届けしたいと考えています。毎月1本限定のプレゼントにさせていただきます。

こちらも合わせてお楽しみください♪

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