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​ギフト

想い先走り 転んでしまった
大切なものを抱いた 小さな女の子
赤く滲んだ膝と 僕の思いをよそに
駆け出してた 泣きそうなのは僕の方だ

絵空事だな 大人の日々は
あの子はきっと 目の前の現実を生きてた
できるものなら もうここから抜け出したくて
なのに今日も同じような終わりが見える

しつこいくらいに 繰り返されるのは
虚しく残酷で悲しいニュースばかり
目を背けてしまう僕の使命はひとつ
そう ひとつしかないんだ

ただ君を大切に
ただ君を大切にしていたい
言葉にならない想いが
届くくらい そばにいてほしい

その嬉しそうな顔が
子供みたいに笑う声が
失うのが怖いくらい
僕の心を満たすんだ


選べなかった人生のなかで
この手伸ばしてつかまえたものは何だろう
夕陽が落ちてく

「綺麗だね」と呟いた君の
手を繋いでいられたらどんなに幸せだろう

君が欲しがった つまらない秘密は
ずっと伝えることをためらった残り物だ
君の優しさと わかっていたくせに
投げ込んだ武器 それは
錆びついた 記憶


近くて遠いどこかの国で 
手元ひとつで何もかもが壊されて
そこからじゃ

泣き顔なんて見えやしないもんな
目と目合わせ 傷つける勇気はないだろう?


月が昇って 透き通る空から 
落ちてくるものは 幾千の星でありますように
道を照らす 鈍い灯 あの子が駆けてく
僕も帰ろう 君の元へ 急いで帰ろう

ただ君を大切に
ただ君を大切にしていたい
言葉にならない想いが
届くくらい そばにいてほしい

 

 

Lyrics & Music / iisho
   

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