夏が秋に場所を譲り
目紛しく時が過ぎたとて
濡れた髪の香りがほら
漂えば 心を拐う
秋が冬に場所を譲り
人肌恋しい 夜もくれば
柔らかな音色が誘い
貴方が側にいる
ようやく春が顔を出し
目を瞑れば浮かぶ同じ青
できるものなら
どうかこのまま
貴方のもとへ
あの夏の日 さした栞
ぬいてはまた頁をめくり
幾度も越えた季節の中に
貴方がいてくれる
《栞》
6th album 『PUZZLE』より Lyrics & Music / Shoko Iida